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あっという間の学校の時間が過ぎ去り、私は公園に急いだ。
向かう途中に友達に遊ぶのを誘われたんだけど、それも断った。
それほどまでに、私は恵さんに会いたかった。
公園に着くと、恵さんは既にいた。
『恵さーん!』
私は、手を振りながら駆け寄った。
『あ、美歌ちゃん。ものすごぉく、待ったよ?』
恵さんは、上目遣いでそう言うと少し頬を膨らませた。
『あ、ごめんなさい。HR(ホームルーム)が長くなって…。』
恵さんの言葉に申し訳なく思い、思わず謝ってしまった。
『いや、冗談だよ?私も今来たばかりだし。だから…謝らないで?』
思ったより、私が凹んでしまったと感じたのだろう。
あたふたする恵さんは可愛かった。
女の子の私からしても、それはもう可愛かった。
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