《第1話・はじめましての歌》

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『ただいまぁ。』 私が帰り着いたのは、結局7時回ってからだった。 『ちょっと、何してたの?心配したよ?』 私を出迎えたのは、決して声は荒げないが目が笑っていないお母さんだった。 『ごめんなさい。ちょっと、友達と長話しちゃって…。』 『全く。遅くなるなら、電話くらいしなさい?ご飯にしましょ。』 『はぁい。』 その日、夕食は何故か鍋だった。 ちなみに、7月の上旬…。 『ごちそうさま!』 私は、手を合わせてそう言って自室に戻った。
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