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翌朝、勿論寝不足だった。
『おーはーよーぅ…。』
今にも、また寝そうな声で食卓に座った。
『おいおい、また一段と眠そうな挨拶だな。』
お父さんが、新聞に向けていた目を私に向け直し苦笑いした。
ちなみに、お父さんは普通のサラリーマンです。
特に凄い設定とかはない。
『んー、なかなか寝付けなくてー。』
私は生返事しながら、朝食のパンを口に運んでいった。
『なんだ、好きな人の事でも考えていたのか?』
お父さんは、ニヤニヤしながら私を見てそう言った。
『いや、ないから。』
その期待を、すぐさま切り捨てる様に即答した。
『なんだ、まだ早いって言ってやろうかと思ったんだけどなぁ。』
お父さんは、口を尖らせ文句を垂れた。
『残念でした!ごちそうさま。んじゃ、いってきまぁす!』
私は、そう言って家を後にした。
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