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変わらない日常
…
体中を刺すような痛みが走る。
ある一定の間隔で痛みは激しくなり、また弱くなる。
なんとなく、指先が痺れるような感覚もある。
これがあの医者の言っていた新薬の副作用なんだろうか?
この新薬が効果があったとしても、痛みで俺の頭の方がどうかしてしまいそうだ。
ズキンッズキンッ
だんだん痛みの間隔が短くなってきた…
「ゔ…あ゙…」
無意識のうちにうめき声が漏れる。
激痛に耐え兼ね、俺はとなりのテーブルの上に置かれている1本の注射器に手を延ばす。
その注射器の側面には、筆記体でこう書かれていた…
『Morphine』
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