余命三ヶ月

2/4
37人が本棚に入れています
本棚に追加
/77ページ
―――…「あなたの命は後三ヶ月です」 朝、なかなか熱が下がらず、お母さんと一緒に病院へ行った。 一通り検査が終わり、医師は深刻そうな顔をして、お母さんを別室に呼び出し、30分間ずっとこもっていた。 やっと出てきた、と思ったら、最初に告げられた言葉がこれだった。 部屋から出てきたお母さんは泣いていた。 当たり前だ。 私は一人っ子なのだから。 お母さんたちには大切に育てられた。 愛情をいっぱいそそいでもらった。 それが…………なぜ。
/77ページ

最初のコメントを投稿しよう!