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まだ、生きていたい、そんな気持ちが強くなる。
もっと、話したい。
もっと私のことも知ってほしい。
私だってあなたのことも、知りたい。
でも、私には時間がなくて…
そう考えると、涙が出てきた。
喉の奥が痛くなる。
後からポロポロと涙が溢れる。
涙が、止まらない。
私は声も出さずに泣いた。
本当は、大声で泣きたかった。
泣きたかったけど、お母さん達に聞こえてしまうと、また余計な心配をかけてしまう。
だから、静かに泣いた。
声を押し殺して…
その涙が、日記の上に落ちているとも、
その涙が、ペンの痕を滲ましているとも、気付かずに。
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