(2)訓練日午前中

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「大塔さん、今日の避難訓練は面倒じゃないっすか?」 松浦が大塔に問い掛ける。 すると、大塔は 「面倒には違いないが、眠くなる授業聞いてるよりは良いんじゃねぇか…。」 と答えた。 確かに松浦にとっても、授業はかったるかった。 ごくありふれた普通の毎日にウンザリして、不良の道へ行き着いたとも言える。 松浦は大塔の答えに静かに頷いた。 細川はその光景を見つつも、教師や学級委員に見つからない様に見張っていたが、やはりタバコの煙りに気付かれた。 来たのは、担任の倉野俊介だった。 【残り50人】
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