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「大塔さん、今日の避難訓練は面倒じゃないっすか?」
松浦が大塔に問い掛ける。
すると、大塔は
「面倒には違いないが、眠くなる授業聞いてるよりは良いんじゃねぇか…。」
と答えた。
確かに松浦にとっても、授業はかったるかった。
ごくありふれた普通の毎日にウンザリして、不良の道へ行き着いたとも言える。
松浦は大塔の答えに静かに頷いた。
細川はその光景を見つつも、教師や学級委員に見つからない様に見張っていたが、やはりタバコの煙りに気付かれた。
来たのは、担任の倉野俊介だった。
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