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新城県浦戸市立浦戸中に通う3年4組の滝村克洋(男子15番)は明日の午後に実施される避難訓練を億劫に感じていた。
大して大きな地震や火災、台風等の災害にどうせ巻き込まれる筈がないだろうし、こんな事をやる意味はほとんどないのではないかと思っていた。
普段通り夕食後に風呂に入り、その後で鞄に午前中の授業の教科書と筆記用具を詰めた。
宿題は出されなかったので、電気を消し、明日の面倒臭い避難訓練を忘れようと目をつぶり、暫くして眠りについた。
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