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「ねぇ。ねぇってば!」
声が聞こえてきて薄い瞼を少し開く。
朧な意識の中、今の状況を整理しようとする。
・・・俺は意識を失ってたのか?
これ以上考えても仕方ないので、そのまま目をあける。
目の前には、今声を掛けてくれたであろう女性がいた。
目が合う。
髪は黒髪。
長くてロングヘアー。
歳は20歳前半だろう。
その整然な顔立ちに思わず見とれてしまう。
その間、約3秒。
「あっ、気付いたんですね。」
その3秒が気まずかったのか、彼女は目をそらせながら言った。
すると、彼女は俺の後ろに向かって、
「皆さん!集まって下さい!」
と大きめな声で呼びかけた。
皆さん?
他に誰かいるのか?
そう考えながら振り向けば、3人の男性と1人の女性がこっちに歩いてきているのが見えた。
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