始まりは突然に

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「「「「「アレク君とアスカちゃんの旅の出発を祝って、かんぱーい!!!」」」」」 もう後には戻れなくなってしまっていた。 「なぁ、アスカ」 「ん?どうしたの?」 一応、このアスカは聖ライトネス学院の中ではトップを争うほどの腕っ節だった。 「君に不安は無いの?」 「なに?もしかして、野生のモンスター達が怖いの?」 この大陸には、人里離れた山奥に、モンスターと呼ばれるものが生息している。 「それもあるけど、何日も家に帰れないし、いつ死ぬかもわからないような旅だよ?」 モンスターを退治してお金を稼ぐ仕事もあるが、その際に命を失ってしまうものも多くいる。 そう考えると旅をするには勇気が必要だが―――、 「そんなこと考えたって仕方ないじゃない」 「アスカは前向きで良いなぁ・・・」 この幼馴染は肝が据わっているようだ
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