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｢いらっしゃいませ｣
いつものバイトくんがにっこりと笑って、いつものようにお気に入りの場所へ促された。
｢ご注文がお決まりになりましたら、お呼び下さいませ｣
にっこり笑って一旦下がろうとするのを、姉ちゃんは片手で制してメニューを指す。
｢私、ケーキセットのベリータルトにダージリンをホットで。
あんたは？｣
｢えっと、ブレンドのホットで｣
｢はい、かしこまりました｣
バイトくんがカウンターにいる上杉さんに、注文を伝えに行くのを見送ってると、いきなり前方から物凄い殺気を感じた。
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