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「それは申し訳ないことしたな」
「…ッ!?慶一郎さん?」
いつの間にかお盆片手に現れてた上杉さんが、姉ちゃんのボヤキに答えていた。
ビックリしてテーブル脇に立つ上杉さんを見れば、姉ちゃんのどす黒く変化した笑顔にも平然として受け流している。
さすが腹黒同士ってやつか?
二人の醸し出すオーラがハンパねぇ。
「熱いから気をつけろ」
しばらく二人で見つめ合っていたが、何事も無かったように上杉さんは俺の前に注文した珈琲を置いた。
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