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「あなた、誰?」
あ、やっとしゃべってくれた。
さあ、条件をって
「えっ!? 私の事を呼んだのはあなたでしょ!?」
あっ、いけない。
つい素の口調で話しちゃった、気をつけなきゃ。
「…あたしが呼んだのは犬だよ?」
彼女は不思議そうに返した。
いや、そんな首を傾げながら言われたって一番困ってるのは私なんだけどな
「まあ、いいや。 あたしねサクラっていうの、あなたは?」
「全然良くない!! あなたは犬を呼んだつもりかもしれないけど私は冥王なんだよ!」
どうも私の事を理解していないみたいだから正体を明かしてみた。
これでこの女の子も怯えて帰って欲しいと願ってくれる筈。
そう思ってた私の予想を裏切って彼女は「それがどうしたの?」とキョトンと言い放った。
私、この子ニガテだ
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