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彼との出会いは、四月の暖かくなりはじめた季節の出来事だった。
私、山田有紗(19)は、大学生になった事をきっかけに、三年間バイトしていたコンビニを辞め新しいバイト先を見つける事にした。
「どっか時給良いとこないかなぁ」なんて一人言を良いながら、電車でバイト情報誌を眺めていた。
「次は~○○駅○○駅~」
電車内のアナウンスが流れた。
「やっば!乗り過ごした!」
慌てて外に出た。
「私本当にバカだなぁ。」
自分のバカさに萎えながらも反対ホームに行こうとした。
すると大きなスーパーが目に入った。
「あれ?あんなスーパーあったかな?」と思いつつ無意識に改札をでてしまっていた。
何かに引き寄せられるようにして。
今思えば運命というやつに引き寄せられていたのだと思う。
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