■始まり■

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押し込まれた僕の魂。 そこで見た白黒ドアの内側の世界は、ただ延々と白と黒の二つに綺麗に分断された世界だった。 後方から、不要の魂回収屋ノダンの声が聞こえる。 『では♪ では♪ ルイたん♪ お達者で♪ 罪状認否係の係員にしっかりと♪ 白黒ハッキリと付けて貰うんでふお♪ ルイたん頑張るでふお♪ アタチはもう次の不要の魂の回収が待っているから♪ 行くんでふお♪ また、機会があったら♪ 会いましょうでふお♪ 』 そう言って、不要の魂回収屋ノダンのアニメキャラ声が消えて行った。 ポツンとだだっ広い白黒半々の世界に取り残された魂のみの僕。 やっぱり、たった1人の魂オンリーワンって、何だか心許ない。 今から執り行われる罪状認否に関しても、物凄く不安だ。
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