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何時間話して居たのだろう 辺りは少し赤く染まっていた すっかり冷めてしまった珈琲を口に含む 冷めてしまってもやはり美味しいと感じた 「また辛くなったらここの珈琲を飲みに来てください。私は貴方の話をまた聞きたい」 あんな愚痴や不満をまた聞きたいと言ってくれた その言葉が心に染み渡った、気がした 「今日の珈琲のお代は…そうですね、さっきのお話をお代代わりにしましょう。また来て頂きたいサービスです」 そう、笑うマスター 私はありがとう、とマスターに言って喫茶店を出た ふと、思った この喫茶店の名前を知らないと 喫茶店の看板を見つけ、店の名前を見る そこには一文字…【人】と書かれていた 〓Fin〓
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