Mission1 ~入学式なんてクソ喰らえ~

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今日も快晴の――晴天の青い空。 何時もと変わらない色なのに、俺はつい、そんな事を呟いてしまった。 (何一つ…変わらないつーのになぁ) 変わってしまった……と言えば、犯罪が年々増加し、危険な世界になってしまったって事だけだろう。 理由は至ってシンプル。 ――科学の進歩だ。 様々な武器の開発も進んでいるこの世の中、当然時にはそれらを使っての凶悪犯罪も起きる。 今の警察にでも手に負えない事も………。 まぁ、一般的な犯罪もあるが……それら含め、年々増加する犯罪を抑える――または、解決するために政府公認、武力行使も時には認める学院がある。 それが此処、【如月武術探偵学院】だ。 その名の通り、立派な探偵なる為の教育を受け、武術も学ぶ。 世界的にも有名な学院で世界各国の少年少女らが毎年、入学してくる。 時に、前文で述べたように一般的な犯罪や凶悪犯罪の解決してくれ、と依頼が来る。 ちょっと笑える話だが、事件に巻き込まれたりすることもある――如月武術探偵学院の生徒や教員達がな。 ベラベラと説明口調で喋っている俺は誰だかって?。 どーも皆さん、私の名はジョン・ピエール伯爵です。 ……すいません、嘘吐きました。 改めて、俺の名は笹倉 一葉だ。 俺は今、如月武術探偵学院本館の屋上で、転落防止用の鉄の柵に背を寄りかけながら青い空を見上げている。
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