1160人が本棚に入れています
本棚に追加
「みずき、4つだよ?」
訂正を入れてくるチビ瑞姫に、山崎が、
「せやったな、嬢ちゃん、あっちに綺麗な花、咲いとったで?」
と、手を繋ぎ連れだしてくれる。
まるで、保護者だな。
「あいつは、頭ん中まで4歳児だ。 こっちは、19歳のまんまだけどな?」
「オーウ! セイコウです、天才ね、ワタシ。」
喜んでんじゃねーよ!
「天才なのは結構だけどな。 早いとこ戻んねえと、色々めんどーなんだよ。」
「そうですよ。 早く十九歳に戻してください。」
その言葉に、にこりとジェリーは笑い。
「薬、持って来マシタ。」
と、同じ形の試験管に、淡い紫色の液体の入ったものを、懐から出した。
「水に、トロかして飲みマショー。」
溶かして飲めってことか?
山崎とチビ瑞姫を呼び、茶に混ぜて飲まそうとする。
と、ジェリーが慌てて止めた。
「ダメ、飲むダメデス!」
.
最初のコメントを投稿しよう!