~ 甘いそいつに、ご用心 ~

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「みずき、4つだよ?」 訂正を入れてくるチビ瑞姫に、山崎が、 「せやったな、嬢ちゃん、あっちに綺麗な花、咲いとったで?」 と、手を繋ぎ連れだしてくれる。 まるで、保護者だな。 「あいつは、頭ん中まで4歳児だ。 こっちは、19歳のまんまだけどな?」 「オーウ! セイコウです、天才ね、ワタシ。」 喜んでんじゃねーよ! 「天才なのは結構だけどな。 早いとこ戻んねえと、色々めんどーなんだよ。」 「そうですよ。 早く十九歳に戻してください。」 その言葉に、にこりとジェリーは笑い。 「薬、持って来マシタ。」 と、同じ形の試験管に、淡い紫色の液体の入ったものを、懐から出した。 「水に、トロかして飲みマショー。」 溶かして飲めってことか? 山崎とチビ瑞姫を呼び、茶に混ぜて飲まそうとする。 と、ジェリーが慌てて止めた。 「ダメ、飲むダメデス!」 .
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