~ 甘いそいつに、ご用心 ~

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……なんで、知ってんだよ。 ま、気を取り直して、行くか! ジェリーに笠を被せ、ガキ二人を連れ、部屋へと向かった。 部屋に着き、しばらくして山崎が戻り、ガキ共に着物を着つける。 山崎の、 「こっちやったんかー。 あっちの部屋かと思てたわ。」 って言う、聞き捨てならねーセリフは、この際、気にしないでおく。 俺の隠れ家……、もしかして、全部知ってんのか? こいつ。 「だぼだぼ、だよ?」 と、コテンと首を傾げる瑞姫。 「はいはい。 後でちゃんと、着付けたるからな。」 と、宥める山崎は、……保父か? 「んじゃ、早速。」 と、湯呑に、先ほどの茶を入れる。 茶だと言うのに、甘い香り。 その香りのせいか、二人は抵抗なく、薬を飲みほした。 「ふあ。 なんか、眠くなってきた。」 「みずきもぉ……。」 そのまま、二人は、ぱたりと横になり、眠ってしまった。 .
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