8/15
前へ
/124ページ
次へ
 だけど、ホントに私なんかのためにココに居てくれてるの?  もしこの扉を開けて、お兄さんが居なかったら、私どうしたらいいんだろう。  そう思ったら、扉を開けるのが恐すぎて、手が震えた。  のに――――  バーンッ  無情にも、私の意思と関係なく目の前の扉が勢いよく開いた。  「遅いっ!!」  って、懐かしのお兄さんの声付きで。
/124ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1256人が本棚に入れています
本棚に追加