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「6人分頼まれたんだ。」
「なんで6人なんだろーね?」
「2人前食べたいんじゃないか?!」
「お母さんそんなに大食いだったっけ?」
と春樹と陽菜も疑問に思ったようで首をかしげた。
仕方なく俺は6人分のオムライスを作りはじめた。
その間に母親から何通もメールが届く。
───メールガトドキマシタ。
「兄ちゃん!メールが来たって。
携帯が言ってるよ!!」
春樹が机に置いてあった携帯を持って俺の所へ来た。
そろそろこの変な着信音変えようかな。
「誰から?開けてみろ。」
俺は刻んだ野菜をフライパンで炒めていて手を離せなかったので春樹に開かせた。
新着メールは携帯を開くと勝手に開くようになっているので春樹もすぐ見れるだろう。
「誰から誰からー?!」
テーブルを拭き終わった陽菜がメールを見にやってきた。
「お母さんからだ!!えっと…」
春樹と陽菜は一緒に携帯を覗き込んだ。
『おすいたー。くるまでだよ。』
「おすいたー?」
なんじゃそりゃ。
「だってかいてあるもん。」
春樹は携帯のディスプレイを俺の方へ向けた。
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