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返信もしないうちに全く脈絡のないメール送ってくんなっつーんだよ。
メール送ってないで安全運転しろよ。
と内心イライラしながらも5つのオムライスを作り終えた。
「お母さん早く帰ってこないかな?」
と陽菜が呟いた。
テーブルにお皿を並べて後は母親を待つだけになった俺たちはテレビを見ながらゆっくりと待っている。
「そろそろだろ。」
多分あと5分くらいで帰ってくるだろう。そんな気がした。
───ガチャガチャ。
玄関のドアが開く音がした。
「ただいま」
玄関から聞こえた声の主は母親ではなく逢坂家次男、滝だった。
「滝兄だー!!」
春樹と陽菜は素早く立ち上がりバタバタと玄関へ駆けていった。
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