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なんとも兄ちゃん想いの妹である。なんて微笑ましく思いながら じゃあ手伝いしてくれるか? と陽菜に聞く。 「うん!何すればいいの?!」 陽菜がニコニコしながら答えるのを見て、春樹は居心地悪くなったのか、 「僕、宿題終わらせてくる!!」 といって駆け足で部屋に戻っていった。 その春樹の姿を見て陽菜は あのね……と俺のTシャツの袖を引っ張り俺をかがませた。 そして耳もとで 「春樹、多分すぐに宿題おわらせてくるよ。」 と小声で呟く。 「なんでそう思うんだ?」 と俺は聞いた。 「春樹仲間外にされるの嫌いだから!」 陽菜の予想は的中し、この10分後くらいに春樹が洗濯物を干している俺たちのところへ来た。 「宿題終わったよー!!」 本当にちゃんと宿題が終わったのかが心配だった。
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