白い彼岸花

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   『虜囚』 無気力に こちらをみた 黒い瞳が 逸らされる 鎖に縛られ 身動きもままならぬ あなたは 何も語りはしない 私の目の前を 人に 自由を奪われ 歩かされた 足音さえ 重くて 目を逸らした 私はそれでも 会えて嬉しかったんだよ 薄暗い独房よりも 明るい場所で あなたに会えたから 鎖と 重い扉が 私たちを隔てる 全て
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