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『雨の日に』
ちいさな粒が
たくさんの水になる
たくさんの音になる
見慣れた道路を
鏡のように磨き
輝かせる
映り込んだ青信号は
すべてを自由にした
行け
彼方まで
どこへ行き着くとも
淀むと腐るなら
走れ
己の命ずるままに
真実は
鏡の中にある
ひとつぶでも
落とした波紋は
確かな力だ
道路が青信号に染まる
信じたから
駆け出せる
ちいさなひとつぶ
わたしは
戦う
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