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眩しい朝。
どこかで鳥がさえずる。
私は玄関の前で人を待つ。
―――来る!
「……朝からなにブサイクな顔してんの?」
「こらヒナタ!何てこと言うんだ。……ごめんね、アキちゃん。おはよう」
――私の大好きな人は、私を『ブサイク』だと言う。
「おはよう!」
……そんなの、言われ慣れてるから今さらなんてことないやい!
満面の笑みで、隣の家から出てきたふたりに挨拶を返す。
「……アキ、きもい」
「こら!」
笑顔なのに、口角がひくつく。
……なんてこと、ない、ヨネ。
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