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その日も私は、いつもの電車に乗って学校に向かっていた。
授業変更があり、一限目から順に 現代文 数学 現代文 体育 数学という何とも嫌な、苛めかと叫びたくなるような時間割が組まれている冬の日だった。
嗚呼…学校に行きたくない……
最近は慣れた気でいた満員電車が、酷く息苦しく不快に思えた。
そして今日が、アイツも乗っている筈の曜日だったと気付く。
今日はいつもより更に混んでいる電車内。私が乗車する時にはアイツの姿は見えなかったものの、アイツが今近くにいる可能性だって充分あり得る。
こんな事が、一体いつまで続くのだろうか…
電車がカーブに差し掛かり、揺れる車内で誰もがよろけた時だった。
「―――っ!」
アイツの冷たい指が私のスカートの裾を伝い、裏腿にそっと触れた。
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