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「……」
あくまで俺の書く小説は、現実逃避なのかもしれない。
このまま過ごせば、平凡な毎日を何気なく生きてゆき、それなりに進学して、就職して、ゆっくりと死んでいく。
それは俺には耐えられない。
きっと、ココロのどこかでは、自分の思い描いたセカイがないコトはわかってる。
ただそれと向き合いたくないだけであって……
『地球が危機です!このままでは地球は破壊に繋がってしまいます!
貴方のチカラをかしていただけませんか?』
誰かが俺に問う。
俺はガバッと起き上がった。
「なんだ、今の……」
俺は夢だと思った。
だけど夢と思いたくなかった。
信じるのは馬鹿かもしれない。
でも、それでも、信じようと思った。
信じてみようと思った。
『0が発動しちゃう…』
今度はハッキリ聞こえた。
夢じゃ…ない…?
しかも、今日書いた小説と、怖いほど重なる。
俺は、小説を読み返してみた。
……少年の名前は、『怜』……
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