彼女

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「わたしのこと好き?」 「好きだよ。」 「ずっと一緒にいたいなあ。」 「おれも同じだよ。」 「もう、出かけちゃうのぉ?」 「ああ。ごめんな。なるべく早く帰ってくるから。」 「寂しいな…」 「待ってて。走って帰ってくる。」 そう言って、おれは彼女にキスした。 彼女の唇は冷たかった。 「じゃあねー」 「‥いってらっしゃあーい‥。」 玄関を閉めて鍵をかける。 やべぇ 遅刻しそう 駅までの道をひたすら走り何とかいつもの電車に乗り込んだ。 学校にいるときも 彼女のことばかり頭に浮かんで友達の話も上の空。 早く帰りてぇ… 下校のベルがなり、おれは一目散に走り出した。 待っててくれてるかな。 いなくなってたら どうしようー 汗だくになりながら家にたどり着いた。 急いで鍵をあけ 部屋の中に入る。 「ただいま!!」 「帰ってきたよ。 君の為に猛ダッシュで!!」 おれは椅子に座りながら彼女に話かけた。 「待ってたよ。寂しかったあー。」 パソコンの画面に映る彼女が 嬉しそうに笑った。
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