あっちゃー、知らない町へ行くときはちゃんと準備するべきだ

3/20
78人が本棚に入れています
本棚に追加
/100ページ
「ひもじいよ~金くれ~家どこ~?」 青年は持っているバックを振り回すといつの間にか消える 消える同時に何かが通り抜けたのを青年は見る 「ひったくりぃぃぃぃぃ!!!?返せ!コノヤロー!」 「へへっ、人間がこんなところに来るからだ!」 ぶらーんとバックを見る男は無精なヒゲをはやして、いかにも悪人そうな顔をしていて、ふてぶてしく太っていた。だが、青年は焦っていた。 「お前…悪いことばっかやるかよ……?お天道様が見ているぜ?」 「はぁ?クサいセリフを吐くねぇ、あんちゃん…じゃあな!」 「待て!そのカバンの中に大事なものがっ!」 男は単に走るではなく、消えた。青年は少し、驚いたが、キッと空を見る。空に男はあかんべーと青年に向け、歩いている 「空を歩いている……だから、こういう件とあんまり関わりたくなかったのに…!」 青年は何か嫌悪をするように…悔しそうに口を噛みしめていると、青年の後ろに何か気配をした そして、低く、ハスキー音のような声が放たれる 「…貴様、人間?」 「ああ?」 後ろに振り向くと青年はうぉと漏らす。 何故なら、青年を人間と聞いた女は 絶世の美女に言っても過言ではないほど、美人だった。 大人かと思ったら、制服を着ていたし、右腕に勲章が括られていた。 勲章に『風紀』と書かれている 金髪に金色のつり目にミニスカの少女に青年は身長は同じくらいか…?高ぇな…と思いながら、答える 「うん、そうだけど」 「そうか、今ひったくられたのか?」 「あっ!早く追いかけないと!でも、俺は人間だから、無理か…どうすりゃいいんだよ…」 「じゃあ、私が取り返せばいいんだな?」 「え?」 青年は不思議そうに首を傾げると、少女は離れてろと言われ、離れることをする 「はぁぁぁぁぁぁぁ!!!地に足を跪けぇぇぇぇぇぇぇ!」 ズンッ 地が揺れる 少女は蹴った 地を蹴って、跳んだ しかも、まだ気づいていない男はふんふーんと間抜けな鼻歌をしている 少女はその男を蹴った その男はぐぇっと蛙が潰れたような声を漏らし、俺のとこまで飛んできた そして、俺の前にめり込んだ男 少女はとんと軽く着地した 着地したとたんに少女の上にカバンが落ちてきて、それを受け止める 人間の技とは思えない少女は青年を見つめる 青年ははぁと感心していた。人間のくせに
/100ページ

最初のコメントを投稿しよう!