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「おー生きてんの?おっさんようー」
「大丈夫だ。手加減してやった」
――あれが手加減んんん!?
少女は道路にめり込んでしまった男を見たら、ハッと見下すように笑う
もはや、ドS女王様で確定してもいいだろうか
「ここの町は都市は、化け物だらけだと知っているだろう」
「いや、元から知ってたけど、化け物の都市があるのが知らなかったよ…」
「貴様、私達が怖くないのか?」
ギロリと睨みつけられ、青年ははは、と力なさそうに笑い、少女はカバンを投げる
「おっと…ありがとうな!さすがに最初は驚いたよ。でも、さすがに一週間くらいはいれば慣れたんだよ」
青年はバッグを受け止め、すぐに中を見て少し安堵する
少女はふむ…と顎に手を添え、考える
――組織の人間じゃないな。殺気もない…カバンの重さは普通だった…でも、何だ――?順応の高さは…普通なら逃げるだろう…彼は…そういう環境で育ったとしか考えられない……
「おーい?聞こえているかーい?」
青年の声によって、少女はハッと我を返り、現実に引き戻される
「すまない。ちょっと、考えことをしていた」
「それって、俺のことカッコいいと思ったり?」
「はぁ?私は男嫌いだ。むしろ、女好きだ!」
「えっ!?君、女ですよね?胸ありますよね?」
「そうだ。それが何か?」
青年はどこから突っ込めばと悩み、
――ここは化け物の都市だとしたら、常識も少し違っているんだろうな……ま、好みそれぞれだし…
「あっ、そうだ。ねーちゃん、地図分かる?俺、お腹空いて死にそうなんだわ」
「そうか、ここでのたれ死ぬのは困る。風紀が乱れるとアイツが黙っておけないからな」
――勝手に俺の死亡フラグ建っちゃったよ。しかも、てめーが一番風紀を乱していんじゃね?
「だからさ~、頼みますよ。ねーちゃん、地図だ」
「ねーちゃんは止めろ…私の名は天音、華道天音(かいどうあね)だ」
「じゃあ、ねーちゃんだろ。天音だしな!」
「………」
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