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「ここは遠いが……分かるな。よし、私はさっさと巡回に戻らないといけないから、一分で済ますぞ」
「え!?待った!どうやって行くんだよ!」
「さっき、見ただろう。いいから、行くぞ」
「っ!ああああああ!」
天音は青年を姫だっこし、建物へ向かった
突然の状況について行けない青年はただ、建物にぶつかるしか考えなかった
しかし、青年の考えを裏切ることになる。
天音はビルの壁にくっつけられているように走った。とんでもない速さで走っていく
走って、建物の屋上を蹴って、跳ぶ。
蹴っては跳ぶ、
蹴っては跳ぶ、
その繰り返しだった
青年はあまりの怖さに言葉を失ってしまう
無理もない。青年は一応、ただの人間ですから
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