あっちゃー、知らない町へ行くときはちゃんと準備するべきだ

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「貴様!遅いぞ!」 「へーい、すみません。金、たくさんあったよー」 「じゃあ、行くぞ」 青年は金の入れた封筒を無理やりズボンのポケットに入れ、天音と一緒に歩く 「なぁなぁ、ねーちゃん。ここの化け物は一応人間だよな」 「………ああ、そして、私もな…化け物と言っても…ただ、力を持った人間だ…」 「へぇ!大変そうだな…じゃあ、何故人間を嫌う?」 「!」 青年は分かっているぶりな言葉に天音は少し動揺する 「確かにこの世は少し暮らしにくくなった…人間が化け物を排除しているからな…」 「貴様…!?」 「大丈夫だよ。俺はちょっとした訳ありのただの人間だ。気にしないでくれ。この町に来たのも…あれ?何で来たっけ?」 「…………」 青年はうーんと思いだそうとして、天音のポニーテールの髪が風に煽られ、かなり揺れる そして、勝手に青年のかーいーそーうシーン~ 天音はどこから言えば良いものかと言いずらそうに 「そんなナレーションがあるのか?」 「いいんだよ。そういう小説なんだよ。ま、ねーちゃんも見とけって」 「はぁ…」
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