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「ま、この話は止めましょーよっ。せっかく、新入生に会うわけですし」
「……そうだな」
…本当は西田を助けてやりたい。
でも、それはして欲しくないと西田は口には出さないけど言っているような気がして……。
(今度、飲みにでも連れていってやるか……)
「先輩、着きましたよ~?」
考え込んでいる内に、いつの間にか1年5組の教室に着いてしまったみたいだ。
「あ、またエロいこと考えてました?もう~先輩ったら」
「んなわけねーだろ……」
西田の発言に、俺は怒りを通り越して呆れる。
(俺はどんなけ、変態なんだよ……)
「先輩、入りましょ?」
「お、おう」
―――ガラッ
俺はいろんな思いを抱えながら、ドアを開けた。
―――それが恋の始まりとは知らずに……。
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