汝、足を踏み入れるべからず。

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洋館の前まで来て、少年は立ち止まった。 少年と洋館との間に小さな看板がある。どろりとした何とも怪しい字で、 "汝、砕かれたくなくば、足を踏み入れるべからず" と書かれている。 普通だったらそこでUターンだろう。だが、その少年は臆する事なくずんずんと玄関の方へ進んで行った。 アーメン。 少年よ、神に祈りを捧げよ。
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