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「いつまでついてくる!?」
「君が止まってくれるまで」
息一つ乱さず、極めて平淡な声色で返してくる。
撒ける気がしない……。そう思った途端、足から力が抜ける。
「何も、逃げること無いのに」
「たかが朝飯、されど朝飯なんだよ!」
「?まぁ、いいか。それで、改めて頼みたいんだけど、君の持ってるあんパン」
「……1つだけなら「3つ」
おのれゴミ子(仮名)め!身に余る欲は自身を滅ぼすぞ!
「自分は牛乳だけですか、あー」
またもや袋を取り上げられ、ゴミ美(仮名、そして矛盾)は中身を漁る。
あんパン3個を取り出す。
「本当にいいの?」
いけしゃあしゃあとほざきおってからに!
「さっきからまともに返答出来ない自分は、なかなか不憫であると思う」
「では遠慮なく」
くっ!初対面で何という図々しさ!厚かましいゴミ恵(仮名、ゴミを恵むとか迷惑)め!
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