結構余裕そうですが、主人公遅刻してます。

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綺麗に切り揃えられた爪で引っかきしは、 山〇春のパン祭りキャンペェ~ンヌ! の応募シール……。 「毎年応募してるの」 「…………」 呆気に取られる自分を放っとき、ゴミ穂(仮名、ゴミの穂とか誰得)は一点と書かれたシールを三枚剥がし、応募シートに貼り付ける。 言葉足らずというか、何というか……無駄に消費した体力を返してほしい。 「だからゴミ漁りなんてしてたのか」 「動機は何だと思ってたの?」 「家出少女の残飯探し」 「心外、朝食はメロンパンとちぎりパンを買って食べた」 「えーと、それじゃあ、あんパンは返してくれるのか?」 「……そんな食い意地悪くない、心外」 「いやいや、お前の言動は明らかに誤解させる気有りまくりだろ!?そりゃあ最後まで聞かなかった自分も悪いが、それにしても」 言葉が足りない、表情から意思が伝わってこない、行動が突飛過ぎる。 第一印象……堅い。以下、鉄仮面と命名する。
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