結構余裕そうですが、主人公遅刻してます。

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「……駄目?」 何が変わったのかわからんぞ。むしろすごいな。 「近場のスーパーとかはまだ開いてないだろうしな~」 というか無理して今集める必要はない気がするんだが。それとも今集めなければならねのっぴきならない理由があるのだろうか? その旨を伝えた所、 「考えてみれば確かに」 ただのアホでした。 「焦ってたから」 さっきから見てて焦っているようには思えなかったんですが。 「じゃあ、放課後に案内よろしくね」 了承した覚えはないんですが。自分を中心に世界が回っているとでも思ってんのかこのやろー。 「お友達と行けばよろし」 「…………」 怖いっちゅーに。睨まれてる?これ睨まれてるよね?表情に変化ないけど、沈黙の圧力というか。 ちょっと待て、よく考えろ。ゴミ箱漁りの手伝いなんて真っ平ごめんだ。 「必要枚数は?」 「あと2枚」 「お前の残金は?」 「4円」 ふざけろすっとこどっこい。まだ小学生のが金持ちだ。 「嘘付け」 「証拠」 蝦蟇口財布の女子高生とか希少種すぎる。保護とかはしてやらん。 中身を覗くと本当にアルミ質硬貨が4枚ちんまりと佇んでいた。
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