結構余裕そうですが、主人公遅刻してます。

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取り敢えず、疲れるからもう突っ込まないことにしよう。 金がないとなると、正攻法では行けないということだ。自分が工面するという手もあるが、それはなんかその、なんだ……ムカつくから却下。 となるとやはりゴミ箱漁りか?うーん、放課後にさっきのコンビニ寄れば2点くらい有りそうなもんだが……しかし、他の生徒に見られたらどうする?この鉄仮面のことは別にどーでもいいが、自分まで変な噂でもされたらたまったもんじゃない。学校裏サイトでネタにされでもしたら最悪だ。 ……なんで自分はこんなクソ真面目に考えなきゃならんのだ。ふざけるな、ムカつく。 適当に取り繕ってさっさと退散しよう。 だってそうだろう、こいつの頼みを聞いてやる義務なんて、自分にはないのだから。言葉を交わすのはここで最後だ。 同じ学校ということで、屡々遭遇することもあるかもしれんが、その時は無視か双子の片割れとでも嘘ぶいてしまえばいい。 それで解決。流石自分。灰色の脳細胞が冴え渡るな。
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