結構余裕そうですが、主人公遅刻してます。

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「転校生を紹介するぞ~」 はう~ん。 おもっくそ突っ伏した。耳を塞いで目を閉じた。あたかも運命的な巡り合わせとでも言うのか?いや、誰があんなゴミ鉄仮面なんか! 大体出会いからして、ロマンティックさんは裸足で逃げ出しました的だったではないか。 こうなると、自分の偉大な叡智によって練られた、バックレ大作戦が失敗する可能性が高い。 何とかやり過ごさねば。 即座に、『俺寝てるから話しかけんなボケナス』姿勢に移行する。 壇上から降りて近づいて来る足音。 そのままアホみたいに素通りするがいい!ウハハハハ! 近くまで来た足音が不意に消える。 意外と席が近いのか?いや、しかし近くの席は皆埋まっていたはず。左斜め前が1年の頃から気になっていた鳴川さんだったのですごいテンション大暴騰。でもすぐに大暴落した。理由?言わせんな胸糞悪い。 というかさっさとホームルーム進めろ担任。なんかざわざわしてるぞ。ここは兵藤グループ管轄下の地下労働施設じゃないぞ。
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