結構余裕そうですが、主人公遅刻してます。

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制服はウチの高校のものだった。 「あの!ちょっと!」 ここはいっちょ、同じ高校に通ってる者として、ビシッと注意してやらないと! コンビニお姉さんに格好いい所見せたい訳じゃないんだからね。制服から女子と察していつになく強気になってる訳じゃないんだからね。 蠢くソレは、先程同様一時停止し、2回目ともあってやっと身を起こして来た。 ゆっくりとゴミ箱内に突っ込んだ上半身を起こす。 「……何か?」 「…………」 見たことはない顔だった……だが一言。 内角に食い込むエグいカミソリシュートだった。 切れ長の鋭い目から、精巧に形作られた鼻に、薄い唇のおちょぼ口、キリッ!とした輪郭。髪は黒のサラサラセミロング。 レシートやパンクズその他諸々を装備しているが、ステータスが下がるから今すぐパージした方がいいと思われる、切に。
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