生徒会参上

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にこにことまったく同じ顔で笑う二人に、それじゃあ…と近くに居た一年生が口を開く。 「さっきの人も、親衛隊なんですか?」 「「アイツは違うよ」」 「アイツは、眞城 薫(マシロ カオル)」 「「アイツは、JOKER」」 「JOKER…って」 「生徒会じゃない、親衛隊でもない」 「あくまで一般生徒 」 「でも、アイツは唯一生徒会に対等で居る事を許された一般生徒」 「生徒会を裁く事が出来る唯一の存在」 「生徒会はトクベツなんだよ」 「在学中の学費、食費、雑費はほぼ全て免除」 「外出だってある程度自由」 「生徒会にしか使えない施設もある」 「自己の判断で一般生徒を退学にする事だって出来る」 「だから、生徒会があまりにやり過ぎだとJOKERが判断すれば、例えキングだろうと退学の可能性もある」 「JOKERは一般生徒代表として生徒会に意見も出来る」 「「ある意味、最強のカードだね」」 そう、新入生たちに笑いかける双子の後ろ 「どえす副会長はぁはぁ…やっぱり木崎×眞城?いやでも眞城×木崎も親衛隊受けも…」 人混みに紛れ溢れ出る桃色のオーラに気付く者はいなかった。
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