5693人が本棚に入れています
本棚に追加
にこにことまったく同じ顔で笑う二人に、それじゃあ…と近くに居た一年生が口を開く。
「さっきの人も、親衛隊なんですか?」
「「アイツは違うよ」」
「アイツは、眞城 薫(マシロ カオル)」
「「アイツは、JOKER」」
「JOKER…って」
「生徒会じゃない、親衛隊でもない」
「あくまで一般生徒 」
「でも、アイツは唯一生徒会に対等で居る事を許された一般生徒」
「生徒会を裁く事が出来る唯一の存在」
「生徒会はトクベツなんだよ」
「在学中の学費、食費、雑費はほぼ全て免除」
「外出だってある程度自由」
「生徒会にしか使えない施設もある」
「自己の判断で一般生徒を退学にする事だって出来る」
「だから、生徒会があまりにやり過ぎだとJOKERが判断すれば、例えキングだろうと退学の可能性もある」
「JOKERは一般生徒代表として生徒会に意見も出来る」
「「ある意味、最強のカードだね」」
そう、新入生たちに笑いかける双子の後ろ
「どえす副会長はぁはぁ…やっぱり木崎×眞城?いやでも眞城×木崎も親衛隊受けも…」
人混みに紛れ溢れ出る桃色のオーラに気付く者はいなかった。
最初のコメントを投稿しよう!