JOKER

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「気分は…」 ぺたりと氷呂の額に掌を当て、じっと顔を覗き込む。 「ええ、今日は大丈夫です。ありがとう朱雀」 「うっちゃんさっちゃんも居たし、次は静かにしてくれると思うよ~」 「そうですね、後ハトリは撫で回すのをやめなさい」 「えーけちー」 「それで?そこでボンヤリしてるJOKER様は何の御用だ?」 重厚なマホガニーの机に腰をおろし、長い足を持て余し気味に組んだ璃王が指を鳴らし自分へと意識を向けさせる。 「そうそう、今日転校生が来るのは知ってるな?」 「ああ、理事長の甥っ子だろ」 「新学期三日目で転校って、いったいナニしちゃったのー?」
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