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「喧嘩だとさ。詳しい理由までは聞いてないけど、気になるなら調べる」
「いや、必要無え」
「恐いコなんだね~」
「…」
「確か、転校生は一年A組でしたか?」
思い思いの感想を述べる生徒会に、眞城はにっこりと笑顔を向け手に持った手帳をぱたんととじる。
「カイチョー、ちょっくら氷呂借りていい?」
「あ?」
「俺達全員二年だしSクラスだから、Aクラスに入った転校生と絡む事なんて無いだろ?生徒会のだれか一人くらい顔を合わせといた方がいいと思って」
「え…まし…っ」
ね?と首を傾げて笑い、未だ状況を理解しきっていない氷呂の手を掴んでそのまま生徒会室を飛び出していった。
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