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「あの…眞城、どこに行くんですか?」
「校門前だ、もうじき転校生がやってくる。そいつを理事長室へと案内する」
「なるほど、…あの、眞城」
「うん?」
「その、手…を」
「…ああ、すまない。嫌だったか?」
「そうでは…ありませんよ」
繋いだままだったその手を慌てて離し、顔色を伺うように覗き込む。
(きたあああああ!)
「…眞城?」
「……氷呂」
(告白!?副会長イベントの前にこっちにフラグ!!)
「すまないが、先に向かってくれ。急用を思い出した。転校生に会う時はさっき言った注意事項を必ず守れ」
「…はい、わかりました」
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