生徒会参上

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春、4月。 住所だけは都会に近い人里離れた山の奥にある、私立東雲学園高等部 良家の子息が通う伝統あるこの学園は明治に創立されて以来、政治、経済に関わる数多くの著名人を排出してきた。 いわば、この学園に通うのは皆未来のエリート。 将来の日本を牛耳る予定の若者達だ。 普段は名門校らしく落ち着いた雰囲気のこの学園も、月曜日の朝だけは少々賑わいを見せる。 その理由は、一風変わった伝統にある。 「おい、そろそろだぞ」 「親衛隊、ちゃんと壁を作れよ」 「あ!リオ様が見えたぞ!」 「うおおおおぉぉぉおキングゥゥゥウ!!」 「朱雀せんぱーい!」 「エース様ああああ!」
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