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………あれ?
インターホンを仲原サンが押して暫くたったけど…
「…反応ありませんね」
「寮長サン、いないんじゃないんですか?」
俺が聞くと、
「いえ、そんなハズは…」
俺を横抱きにしたまま考え込む
「でも、出て来ませんし」
「…寝てるのかも知れないな」
「…こんな時間に?今日って普通に授業あるんじゃないんですか?」
俺の言葉に、仲原サンは苦笑しながら
「…高橋はサボり魔だからね」
「…寮長がサボり魔なのかよ」
「おまけに手が早くてね。…生徒会や風紀も困ってるんだけど、高橋、改善しようとしないんだよね」
「…手が早いって、喧嘩っ早いとか?」
「そっちじゃなくてね…えっと…」
仲原サンは言いにくいのか、ちょっと困った様な顔をする
「あ…」
もしかして…
「…寮長サンは博愛主義者なのか」
「…まぁ、そうだね」
また俺の敵が増えたな…
近付かないようにしよっと
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