4、りょうにて

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………あれ? インターホンを仲原サンが押して暫くたったけど… 「…反応ありませんね」 「寮長サン、いないんじゃないんですか?」 俺が聞くと、 「いえ、そんなハズは…」 俺を横抱きにしたまま考え込む 「でも、出て来ませんし」 「…寝てるのかも知れないな」 「…こんな時間に?今日って普通に授業あるんじゃないんですか?」 俺の言葉に、仲原サンは苦笑しながら 「…高橋はサボり魔だからね」 「…寮長がサボり魔なのかよ」 「おまけに手が早くてね。…生徒会や風紀も困ってるんだけど、高橋、改善しようとしないんだよね」 「…手が早いって、喧嘩っ早いとか?」 「そっちじゃなくてね…えっと…」 仲原サンは言いにくいのか、ちょっと困った様な顔をする 「あ…」 もしかして… 「…寮長サンは博愛主義者なのか」 「…まぁ、そうだね」 また俺の敵が増えたな… 近付かないようにしよっと
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