第2章

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しばらくしてその乱闘は高校生達が逃げていくという形で幕を閉じた。 その間少女はただその状況を眺めている事しか出来なかった。 「大丈夫だった?」 乱闘していた中学生は3人だったが、その中で1番背の高い男の子が話しかけてきた。 「あ、大丈夫デス。あの・・・ありがとうございました」 そう言って少女は頭を下げた。 「良いって。てか礼ならあっちのチビに言ってあげて?」 「チビって言ってんじゃねぇバンリ!」 そう言いながら確かに3人の中で1番小さい男の子がバンリと呼ばれた背の高い子に飛び蹴りを放っていた。 「まぁそうカッカするな。本当の事何だからな。」 そう言って笑いながら近づいてきた男の子は身長こそ最初の男の子には敵わないがその分体は筋肉質だった。 「あんだとぉ!?」 「あ・・・あの!?」 少女は小さい男の子が怒る前に話しを遮っていた。
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