第2章

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「あの・・・私の代わりに怒ってくれてありがとうございます!」 そう言って少女は深く頭を下げた。 「あぁ~、良いって。こっちはこのチビについてっただけだから」 「右に同じ」 身長の高い2人は呆れた表情で一番小さい男の子を見ながら言った。 「何だよ~!女の子が絡まれてたんだから助けるだろうよ!?」 「あのなぁ…。あいつらさっさと帰ってたんだからわざわざ喧嘩する必要は無かっただろうよ?」 「あぁ!?いじめられてんの見て見ぬふりしろってのかよ!?」 「そうは言ってねぇだろ!?」 2人が喧嘩を始めてしまったので少女はその喧嘩を遠目で見ていた男の子に話しかけた。 「あ・・・あの・・・。」 「ん?何だ?」 「あの・・・喧嘩止めなくても良いんですか?」 「あぁ、こいつらはいつもあんなもんだ。気にする必要は無い。」 それを聞いて少女はそんなもんなのかと納得していた。
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