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数週間しても、パパは帰ってごず、 ただ置き去りにされた、生活用品。 ママは、左手の薬指につけていた、 指輪をはずしていた。 そして何度も、ママにパパは どうして帰ってこないのか、 その理由を聞いていた。 「パパはもういないの」 その意味さえ、わからずに いや、わかっていた。 でも聞いて、聞いて、 窓の外を何回も、何百回もみた。 パパが帰ってくることを願って、 あのママもパパも笑っていた、 あの日々に・・・帰りたくて。
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